2013年8月29日木曜日

2013 北海道マラソン



2013 北海道マラソン

さあ、今年もやってきました一大イベント「北海道マラソン」
中学生なら中体連みたいなもの
中年おやじなので、やっぱり中体連だ
昨年ケガによって無念のリタイアを余儀なくされたことは昨日のことのように覚えている

今回も万全ではないが、大きな故障は抱えていない、抱えていないはずだ・・・
とはいってもちょっと下痢が、それに加え練習で痛めた左足甲が心配である
幾つかの対策を講じている
ビオスリー服用、市販の止痢剤を数種類
コヒー 禁止
それ以外にも食事に細心の注意を払った
足には軽くテーピング

レース当日
予報は雨
数日ゲリラ豪雨が北海道を襲っていることが心配だ
雷雨になったら中止なるのであろうか?
30℃越えはなさそう・・・

今年も野幌からレース格好そのままでJRに乗り、大通り公園へ
テレビ塔を正面にみながら、C組の列へと並ぶ
スタートまであと20
否が応でもテンションは上がる

859 レースを盛り上げるMCのカウントダウン、321,ゼロ~
スタートラインまではおよそ2
その後2kmほどは渋滞で、思うように走れない
準備運動のような時間だ
幌平橋あたりで渋滞はほぼ解消された
群衆は平岸付近を南下

市民の応援が心地よい
ブラスバンドやら、ハイタッチ、たくさんの歓声が耳に入ってくる
北海道マラソンの魅力は幾つかある
普段は車が占拠している道路を悠然と走ることができることに加え、市民の応援がものすごい
だから走っていても楽しい、最初のうちは・・・

創成トンネルは無事通過
昨年はこの辺りですでに異変が生じていた

ラップタイムはキロ 4:55 min 程度
若干飛ばしている感もあるが、JALマラソンでは少しセーブしたような気がしたので作戦通りである
若干腰に痛みを感じるが問題はない

19km地点 空はカンカン照りになっている
天気予報ははずれなのか?
昨年のこの新川通りの角でゼッケンを外した
あの屈辱、無念さ、それを糧に練習してきた
反骨心は人一倍強いかもしれない


ここからの10kmは単調だが、レース中盤にあたり、体力の消耗を極力抑える必要がある
腹の若干の張りを感じる
下痢か??
次の給水所で、持参の止瀉剤赤玉を取り出すが、走りながら落としてしまう
3m後方だ
だが、弾丸のようにランナーが次から次へと押し寄せてくる
なかなか拾えないため焦る
一瞬の切れ目のすきになんとか拾い上げ、急いで服用しまた走り出す

25キロの折り返しを過ぎたところで足が重くなっている
車らならガソリンメーターがあるが、自分の体には目安となるものがない
あとどれくらいエネルギーが残っているのか?
どれくらい走れるのか?
そんな不安をつねに抱えながらひたすらゴールをめざす
ガソリンスタンドがない深夜の高速道路をはるか遠方の目的地を目指すのと一緒だ
42kmは途方もなく長いんだ

タイムが遅れ始めた
左手にはめたGPS時計に嘘はない
1kmラップは510520
左中足骨の痛みが出現
1ヶ月前に痛めたところだ
しゃがんで、靴紐を緩めようとしたが、タグがついてうまく緩めることができない
しまった右足につけておけばよかった
不幸は重なるようにできている
靴紐を緩めると、爪が当たる可能性があるが、早めに対処しないと走行不能になるかもしれない
30km、本来ならペースアップは考えはじめる地点だが、ペースを維持するのがやっとである
遠くで雷がゴロゴロなっている
気がつくと積乱雲が迫ってきている
早くゴールしなと食ってしまうぞと言わんばかりに・・・

新川通りを曲がった35km付近で雨が降り始める
あと7km、落雷でもなければゴールはできるであろう
ペースを上げたいが、そんなエネルギーは残ってないようである
1kmごとに刻まれる標識の数は地味ではあるが確実に増えている
363738
そしてあと3km
北大構内に入ったがどんどん抜かれる
自分だけが止まっているようだ
ラップは6
このラップは危険水域である
練習で6分を超えたら、中止するようにしている
体に異変が生じているにちがいない
だけど、ここまで来てリタイアは選択枝にない
匍匐前進でもゴールすべきところまで来ている

道庁赤レンガが見えた
この瞬間、この場所、この色を待っていた
アスファルトの灰色と夏の象徴である緑、その中に飛び込んでくる鮮明な赤
すべてのランナーはこの赤によって、ゴールを確信するであろう
気力でペースアップを試みる
あの交差点を曲がれば・・・

42.195   やっぱり戦い方が分からない。
練習の仕方も分からない。
分からないことだらけだから面白いのかも。

応援してくれるみんなに感謝
貴重な3時間43分
あと13分
いつか3時間30分を切ろう